樟葉街米(くずはシティライス)


「農業風景を守りたい」
その想いから、樟葉街米(くずはシティライス)を作りました。
20年ほど前(1990年くらい)までは、ファームの近くはちょっとした農村風景でした。
その後、少しずつ田畑が減り、住み移ってこられた方も土に触れられる機会が減っています。
稲刈り作業をしていると、通りがかりのおじさんが籾のついた状態のお米を「そのまま下さい」と
おっしゃられることもありました。
お米は、刈り取ったあと、たくさんの工程を経ます。
稲刈り→脱穀→(籾)→乾燥→籾摺り→(玄米)→精米→(白米)
という流れです。
大人でもこの流れを知らない方がおられるということに、危機感を覚えました。
「住み移ってこられた方にも農業を身近に感じてもらい、農業風景を好きになってもらえないか?」
そう思いました。

「家の近くで作っているお米を知ってほしい」
お米は大きく、「縁故米」と「買うお米」に分かれます。
縁故米は、親せきなどからもらうお米、
買うお米は、文字通りお店などで買うお米です。
くずはシティファームの近くにはJAのライスセンターがあり、最近のお米離れの中、
かなり頑張ってくれています。(あゆみ米といいます)
でも、スーパーへ行くと家からは遠く離れたところで作られたお米が、
かなり安くの値段で売られています。
正直、あの価格では僕らは太刀打ちできません。
味ももちろん良いのかもしれません。
でも、せっかく田んぼや畑の近くにお住まいなので、
たまには家の近くで作られているお米を
食べてみませんか?

「みんなでお米を作ろう」
大人のおじさんでもお米ができる流れを知らないこともある、ということから何ができるか考えました。
それは、年齢関係なく、お米ができる流れを楽しみながら体験すること。
樟葉街米のネーミングとイラストは、都市化していく中でも街と農業を断絶するのではなく、
色々な人たちと農業風景を守っていきたいというところから付けました。
お米を作るとは、
種まき→(苗)→田植え→栽培管理(草取りや水の管理)→稲刈り→脱穀→稲刈り→脱穀→(籾)→乾燥→籾摺り→(玄米)→精米→(白米)→炊飯→よくかんでたべる→ひとのからだ
というたくさんの流れがあります。
ファームを開設した1年目は田植え、
2年目は田植えと稲刈りをみんなで体験しました。
もちろん、田植えや稲刈りに来て頂けると嬉しいです。
でも、お米を作るという流れに直接関わらなくても、
お米を食べるだけで、それはお米を作る流れに間接的に関わっていることになります。
食べてくれる方がいてはじめてお米を作ることができます。
みんなで、お米を作りましょうよ!!








